クレーン付きトラックの荷台載せ替え作業 ①
腐食している荷台を取り外して、他のトラックの荷台を切断・カットして取り付けします。この車両は荷台が376cmなので430cmの荷台を60cmほどカットします。荷台の取付時に注意する事はシャーシ幅と荷台の縦ネタ幅が同じでなければ載せられません。
シャーシ幅と縦ネタの幅は同一メーカー、または同じ車両であれば大体同じです。しかし日野のトラックにいすゞのボディを載せる場合は、きちんと寸法を確認しないといけません。
Uボルトを緩めて荷台を取り外します。その後、不要なステイなどをガスで切断して準備をします。この時にシャーシ全体を確認して亀裂など不具合個所をチェックします。
錆を取り、シャーシをキレイに洗い、亜鉛塗装で防腐処理してからシャーシブラックで黒色に再度塗装します。シャーシの外内共に亜鉛塗料で塗装すると亜鉛メッキと同様に錆を防ぐ効果があります。
次にシャーシの上に荷台高さを考慮して縦ネタを取り付けます。今回はシャーシにフラットバー・アングルを溶接してボルトでつなぎ、シャーシが走行中にねじれても大丈夫なようにします。これを溶接で付けるとねじれにより亀裂が入り荷台が外れる事故の原因になります。またUボルトで付けても大丈夫です。
この様に横に並べて寸法を測りながら行うと正確です。走行中に荷台が外れたら大事故ですから、強度を考えながら、トラックの走行中のねじれを考えながら加工していきます。
長く使用すると荷台は劣化して錆から腐食、荷台が腐ってボロボロになります。その時にシャーシの上にある縦ネタの腐食も確認すといいです。腐ってボロボロのケースがよくあります。
荷台を加工しています。荷台の位置を上げるとクレーンが鳥居にあたります。鳥居の高さを低くする為に切断して角パイプを溶接します。
シャーシの外側と内側に5mmのフラットバーを8cmで切って溶接します。溶接は外れないように、鉄をしっかりと沸かして溶かし込んでから取り付けます。
シャーシの上に縦ネタを置き、縦ネタに5mmのアングルを8cmに切って、フラットバーを溶接した位置の上、縦ネタによく溶かしこんで溶接します。このフラットバーとアングルに10mmの穴を開けて8mmボルトを取り付けます。タイヤのホイールを取り付けるのと同様に全体を少しずつ締め付けていき、
鳥居も切断してから角パイプを写真の様に溶接します。これでクレーンには当たりません。
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