トラックのディーゼル車についている排ガス装置(主にDPF/DPD)のメンテナンス、中に詰まった灰を定期的に取り除きましょう!
トラックの排ガス装置(主にDPF/DPD)のメンテナンス
排ガス装置の入口と出口に圧力センサーが付いており、排ガスの入りと出の圧力差が大きくなると自動的に溜まったススを燃焼します(自動再生)、しかしそれでは中に燃焼後のカス・灰が残ります。そのまま乗り続けると自動再生を頻繁に行うようになり、最後はエンジンチェックランプが点灯し、灰の除去である取り外しての排ガス装置洗浄が必要になります。
整備には専用オイルDH2の使用、定期的な高速走行での煤(スス)燃焼、そして3〜5万kmごとの専門業者による洗浄が重要です。目詰まり放置はエンジン破損や40〜100万円規模の修理に繋がるため、警告灯頻出時は早急な洗浄が必要です。
排ガス装置(DPF/DPD)の重要メンテナンス
トラックのディーゼル排気微粒子除去装置(DPF/DPD)は、走行中に蓄積したススを燃焼させる「自動再生」を行いますが、完全に燃焼しきれない成分(アッシュ)や燃焼後の灰(スス)が溜まるため、定期的に外して掃除するメンテナンスが必須です。
定期的な高速走行(セルフクリーニング):自動洗浄
短距離・低速・アイドル走行ばかりの車両はススが溜まりやすいです。
週に1回程度は高速道路などを一定時間(高回転・高温状態)走行し、排気温度を上げて強制的に煤を燃焼させることが効果的です。
専用エンジンオイルの使用:
JASO規格に適合したディーゼルエンジンオイルDH2を使用し、アッシュの蓄積を抑制します。
専門業者による洗浄・メンテナンス(3〜5万km目安):
DPFのフィルターを取り外し、専門設備で洗浄します。
目安として、以前よりDPDランプが点灯する頻度が高くなった(例: 2週間に1回など)場合は洗浄のサインです。
燃料・空気系フィルターの交換:
燃料フィルター(フューエルフィルター)やエアクリーナーが汚れると不完全燃焼を招き、DPFの目詰まりを促進します。定期的な点検と交換が推奨されます。
放置のリスクと対策
メンテナンスを怠ると、DPFの目詰まりだけでなく、以下のようなトラブルに直面します。
高額な修理費用: DPF洗浄を行わず故障した場合、交換費用は数十万円から100万円以上かかる場合があります。
エンジンへの負荷: 詰まったままの走行は、エンジン内が高温・高圧になり、インジェクターが焼けて破損する恐れがあります。
走行不能: 警告灯を無視し続けると、出力低下や走行制限がかかります。
まとめ
トラックの稼働率を維持するためにも、日々の高速走行でのケアと、1年または数万キロごとの専門的なDPF洗浄、オイル管理を徹底してください。
整備工場で定期的に洗浄しましょう!トラック寿命が延長します。
DPD(Diesel Particulate Defuser・いすゞなど)、DPF(Diesel Particulate Filter・三菱ふそう、UDトラックス、日産、マツダなど)、DPR(Diesel Particulate Active Reduction System・トヨタ、日野など)はどちらもディーゼル車の排ガス浄化装置の名称です
DPD(排気ガス浄化装置)
PM(粒子状物質)を浄化する装置で、ハニカム構造と呼ばれる、ハチの巣状の多数の穴を持つフィルターで構成され、このフィルターは非常に複雑な通路をしており、排気ガス中の微粒子状物質(PM)を効率的に捕集できるよう設計されています。
そして排気ガス中のPMを浄化しクリーンな排ガスを排出します。
一定量のPMが蓄積すると燃焼(再生)を行い、PMをフィルターで捕集し、熱で焼却します。
触媒反応により低温でPMを燃焼させます。
DPF目詰まりの主な原因
DPFの目詰まりは、排気ガス中の微粒子状物質(PM)の蓄積、および再生機能の不具合によって発生します。
PMの蓄積
軽油の燃焼で発生するスス:ディーゼルエンジンの燃焼で発生するススが主な原因です。特に短距離走行や渋滞が多いと、PMが溜まりやすくなります。
エンジンオイルの金属分:エンジンオイルに含まれる金属分が燃焼するとアッシュ(灰)となり、DPFフィルターに堆積します。これは再生で燃焼されないため、定期的な除去が必要です。
未燃焼エンジンオイル:排ガス中のススやアッシュだけでなく、未燃焼のエンジンオイルもDPF詰まりの大きな原因の一つです。
再生機能の不具合
短距離走行:エンジンの温度が上がらず、自動再生が正常に行われないことがあります。
アイドリングと低回転:エンジンが高温にならないため、PMが十分に燃焼されずに蓄積します。
センサーの故障:排気圧センサーなどの故障により、再生が適切に行われないことがあります。
EGRの不調:EGRクーラーやインテークマニホールドの詰まり、EGRバルブの動作不良もDPFの不調につながります。
🛡️ DPFの予防策
DPFの目詰まりを防ぎ、長持ちさせるためには、日頃の運転習慣と適切なメンテナンスが重要です。
運転習慣
高速道路での高回転走行:定期的にエンジンを高回転させてDPF内のススを燃焼させます。
適切な頻度での運転:短距離走行が多い場合は、意識的に長距離走行を取り入れると良いでしょう。
適切な製品の使用
PMの少ないエンジンオイル:アッシュの生成を抑えるために、SAPS量(硫酸灰分・リン・硫黄)が少ない規格のエンジンオイルを選びます。
燃料清浄剤の活用:燃料系洗浄剤を使用し、燃焼効率を高めることでススの発生を減らせます。
DPFプロテクター:DPFプロテクターを使用すると、燃料の燃焼を最適化し、ススの発生を減らす効果が期待できます。
定期的なメンテナンス
専門家による洗浄:定期的にDPFを専門業者で洗浄することで、アッシュなどを除去し、DPFの寿命を延ばすことができます。
エンジンシステムの洗浄:インジェクターなどのエンジンシステムを洗浄することで、ススやアッシュの増加を抑えられます。
部品の点検と整備:インジェクター、EGR、各種バルブ、センサーなどを定期的に点検・整備することで、DPFの異常を未然に防ぎます。
DPFの再生方法、DPFは、捕集したPM(粒子状物質)を燃焼させて除去する「再生」機能を持っています。
自動再生とは、走行中にコンピューターがPMの蓄積量に応じて自動的にPMを燃焼させます。ドライバーが意識する必要がありません。
注意点は再生中にエンジンを切ると、PMが燃焼しきれずにDPFが詰まることがあります。短距離走行が多いと自動再生がされにくいです。
自動再生中の急な停止は悪影響を及ぼします。
自動再生中はPMを燃焼させるため、途中でエンジンを切ると燃焼が不完全になり、PMがDPF内に残ってしまいます。
これにより目詰まりの原因となる可能性があります。
短距離走行の繰り返しを行うとエンジンの温度が十分に上がらないため、自動再生が行われにくくなります。PMがDPFに蓄積しやすくなり、手動再生や強制再生が必要になることが多いです。
手動再生とは、車両を停止させ、アイドリング状態で行う再生方法です。ドライバーが車内でボタン操作をして開始します。
注意点はPMが溜まりすぎている場合に意図的に行います。車両を安全な場所に停車し、エンジンを高回転でアイドリングさせる必要があります。
強制再生とは、専用の診断ツールを接続し、整備工場などでDPF内部を強制的に高温(約600℃)にしてPMを燃焼させる方法です。
注意点は特定の整備工場やディーラーでしか行えません。頻繁な強制再生は、DPF内の触媒が溶損する可能性があり、DPFに大きな負担がかかります。
強制再生の多用はやめましょう。
強制再生はDPFに大きな負荷をかけるため、頻繁に行うとDPFの劣化を早める可能性があります。特にDPF内の触媒が溶けてしまうこともあります。