トラックの足回りのメンテナンスについて
トラックの足回り(サスペンション、ブレーキ、車輪周り)は、重い荷物を積んで走行する際に路面からの衝撃を吸収し、車両の安定と操縦性を保つ最も重要な部分です。適切なメンテナンスは、車両の寿命を延ばすだけでなく、ホイール脱落やブレーキ故障といった深刻な事故を防ぐために不可欠です。
以下にトラックの足回りメンテナンスのポイントをまとめました。
1. 足回りの主な構成部品と寿命
足回りはゴム部品(ブッシュ)やショックアブソーバーなど、消耗品で構成されています。
ショックアブソーバー: 寿命は5~8万キロ、または約10年が目安です。オイル漏れや減衰力低下のサインが出たら交換が必要です。
ブッシュ・ゴム部品: 硬化やひび割れ、異音(ギシギシ音)がしたら交換時期です。
スタビライザー: 損傷、錆、変形を定期的に点検します。
2. 日常・定期点検の項目
3ヶ月点検(定期点検)で、以下の箇所を重點的に確認します。
ホイール・ボルトナット: 走行中の車輪脱落事故を防ぐため、ナットの緩みがないか確認します。
サスペンション(リーフスプリング等): 亀裂、変形、破損をチェックします。
ショックアブソーバー: オイル漏れ、損傷を確認します。
スタビライザー: 発錆、干渉痕、凹み、亀裂の有無。
ブレーキ周り: ドラムやディスクの残量、ホイールシリンダーのオイルにじみを確認します。
異音の確認: 「コトコト」「ギシギシ」「ゴトゴト」という音は、スタビライザーリンクやブッシュの劣化サインです。
3. 足回りのメンテナンスのコツと注意点
タイヤを叩いて点検: 緩んでいるクリップボルトや、リアのUバンドをハンマー等で叩いて音と振動で緩みを確認します。
防錆処理(下回り): トラックは冬の塩カリ(融雪剤)で錆びやすいため、防錆塗料やワックスを塗装し、特に板合せ部を重点的に防錆します。
スペアタイヤ取付装置の点検: 8トン以上のトラックでは、スペアタイヤを取り外して装置の点検が義務化されています。
4. 劣化した際の症状(異音・異常)
以下のような症状があれば、すぐに整備工場で点検を受けてください。
乗り心地の変化: ふわふわする、段差でガタガタ音がする。
ハンドルの振れ: 直進安定性がなくなる。
タイヤの偏摩耗: サスペンションのヘタりが原因で起こります。
足回りのトラブルは重大事故につながるため、3ヶ月ご
との定期点検(定期点検整備記録簿)を確実に行いましょう
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