トラックの足回りの点検作業!ブーツ類が破れていると、車検には通りません!!今回は、ドラッグリンクブーツとタイロッドエンドブーツを交換します!
いすゞフォワードの足回りをチェックしてもらっていると、『ドラッグリンクブーツ』と『タイロッドエンドブーツ』に破れが見つかりました!
『ドラッグリンクブーツ』や『タイロッドエンドブーツ』が、破れていたり劣化してひび割れていると、車検に通りません。
早速、『ドラッグリンクブーツ』と『タイロッドエンドブーツ』を交換していきましょう!

と、その前に、『ドラッグリンクブーツ』の説明を簡単に・・・
キャブオーバー型のトラックやバスでは、操舵位置が前車軸よりもかなり前方になるため、ステアリングギヤボックスとナックルアームまでの距離があり、乗用車や小型トラックのように直結できず、ボールジョイントでつなぐ連係が必要になります。この連係部分をドラッグリンクといいます。
ドラッグリンクはゴムで覆われているのですが、そのゴムの部分が『ドラッグリンクブーツ』です。
なぜ、ゴムカバーで覆っているのか・・・
動く部分に入っているグリスが外に漏れないように、また、外部から異物(水やホコリ等)が入ってこないようにしています。

ちなみに、ドラッグリンクブーツは前と後ろについているのですが、今回は前後共に破れている事が発覚しました!
上の写真は、後ろのドラッグリンクブーツです。
丸で囲っている部分に、本来ならゴムがついているのですが、破れているとか以前に、ゴムがなくなってしまっていました。

こちらは、前のドラッグリンクブーツです。
丸で囲っている部分に、破れが見られます。
このままでは車検には通りませんので、新しいものに交換していきます。

次は、『タイロッドエンドブーツ』の交換です。
『タイロッドエンドブーツ』は、ステアリングラックからタイヤ側へ伸びていて、タイヤに力を伝えるタイロッドという部品の先端に装備されています。

タイロッドエンドブーツは、ドラッグリンクブーツに比べると交換頻度が少ないため、交換の為に部品を外す際、固くなっていて取外しが大変だそうです。

やっとのことで取り外せました!
よく見てみると、タイロッドエンドブーツもゴムがなくなってしまっていました・・・

新しいゴムをセットした状態です!
ブーツは、ほとんどがゴムで製造されている為、経年劣化してしまいます。
車の使用環境や仕様用途によって劣化スピードが変動しますので、定期的にチェックしましょう!!
当社のYoutubeチャンネルで、以前『ドラッグリンクブーツ』の交換作業をしていたので、そちらもご覧ください♪
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