DPD、再生制御、強制燃焼とは? すすとアッシュの違い?DPDのメンテナンス(イスズ エルフ、フォワード)
DPD定期メンテナンスのお願い。
お車の排出ガスをクリーンに保つため、1年毎にDPD装置の点検を推奨します。
点検結果によりDPDフィルター、差圧パイプ等の清掃が必要になる場合があります。
DPDの性能を維持する為に燃料系統(燃料フィルター・インジェクター等)、吸気系統(エアーエレメント等)の定期的な点検・整備が必要です。
エンジンオイルは必ず指定の低アッシュオイル(DH2)をご使用ください。
エンジンより参加触媒→DPDフィルターを通過して排気は流れます。
DPDフィルターの前後にセンサーがあり、排気ガスの入りの圧と出の圧を計測する差圧センサーと差圧パイプがあります。
この圧力差が大きくなるとDPDフィルターが詰まっているという事になり異常が発生し、DPD強制燃焼のマークが点灯します。
再生制御中とは、排気ガスに燃料を混ぜてDPDに送ると参加触媒に反応して高温になり、DPDフィルターに溜まった「すす」を燃やします。これを再生、強制燃焼と呼んでいます。
上図の下、すすとアッシュの違いについて
再生、強制燃焼にて「すす」を燃焼させると燃えカスの「アッシュ」がDPDフィルターに蓄積します。
そうです、いつかはDPDフィルターの洗浄が必要になるのです。
排気ガス中には微量のエンジンオイルが含まれています。この燃えカスがアッシュといいDPDフィルターに付着し、再生では取れません。
メーカーでは1年に1度点検を推奨するとは、この「アッシュ」の溜まり具合で変わってくるからです。
DPDが詰まってくると、再生ボタンの点滅が、だんだんと頻繁になります。
月に1回が、週に1回、三日に一回となります。
週に1回、再生ボタンが点滅する程度でDPDフィルターの洗浄が必要です。
これを放置して、そのまま車両を使用すると、排気がうまく流れないために、エンジン内の圧力が上がり、温度が上昇します。これによりインジェクターのノズルが割れたり、VNターボに付いているコンピューターが焼けたりし、修理に大金が必要となりますのでご注意ください。
再生には自動再生と手動再生の2種類があります。
最近の車両は自動再生が付いているので、信号待ちなどで停止すると自動でDPDフィルターを再生します。
しかし、上記のアッシュが蓄積すると頻繁に自動再生を行いますが焼ききれなくなり 、手動で再生してください!と手動再生のマークが点灯します。
この時は既にアッシュがけっこう溜まった状態と言っていいでしょう。
車両を停止させて、手動再生を行ってください。
そして、仕事で切の良いところで、整備工場でDPDフィルターを分解洗浄してもらって下さい。
DPDフィルターは、DPDの中にあるので装置ごと取外して、ばらして取り出します。外側からは出来ません。
細かい穴のあいた練炭みたいなものです。この細かい穴にアッシュが溜まると再生する必要があります。
車体の下の狭いスペースでの「ろう付け溶接」!排ガス用化装置(DPD・DPF)を加工して取り付けてているところです。
【排ガス浄化装置交換作業】
https://youtu.be/PQ5fmwHSSO4
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