エンジンのオーバーホール、オイル漏れを修理し、消耗品のゴム・パッキン類を交換して再生します。車両はKR-NKR８１EDのいすゞエルフダンプです。

2022.10.08エンジン

最近のトラックは排ガス装置（DPD・DPF）が付いており細かいメンテナンスが必要です。

このH16エルフダンプ（KR-NKR81ED）は排ガス装置がないのでメンテナンスが不要です。

特に使い方の荒い建設業などで使う場合はこの装置が邪魔になります。

今回はこの車両を再生させるのですが、調べてみるとあちらこちらに不具合があります。

エンジンのオイル漏れがあるのでヘッドを降ろしてから、シールをすべて交換してからくみ上げます。

また、前のオーナーが修理した後が見られ、強く締め過ぎているためにシールも変形しているので交換します。インジェクターのチューブ交換、バルブとバルブシールの点検、バルブガイドの交換は専門業者に依頼し、それ以外の作業は当社で行います。

部品自体は単価が安いのですが、作業が多いのと煩雑で注意深くやらないといけません。

ラジエーターにオイルが混入している形跡があり、オイルクーラーを取り外してゴムのパッキンを交換します。この当時のエルフはシールがゴムなので年月と使用頻度でゴムが固くなり痩せてきてエンジン内に水が混入したり、ラジエーターにオイルが混入したりします。

これ以降のBDGー、H19以降からパッキンがメタルになり安心して使用できるようになっています。

この様に長い間使用していたので、エンジン内に軽油カス・ダストがこびりついています。これをキレイに掃除します。インマニ、EGRバルブにも大量にダストが付着しているので取り除きます。