H18 イスズエルフのクレーン付トラック PA-NPR81R の水回りオーバーホールとインジェクター交換作業
在庫車のいすゞ エルフのクレーン付トラックの水回りオーバーホールとインジェクターの交換交換をします
平成18年式 車両型式:PA-NPR81R エンジン型式: 4HL1
まずはエンジンをバラしていきます。
これだけでも大変な作業なんですよね…。
外したパーツを、組み上げる時にやり易いように、キレイに並べておきます。
もともとトラックのエンジンは非常に強いのですが、走行距離が増えてきたり、年月が経ってきたりすると、やはりいろんな個所に劣化が現れたりします。
今回は販売前に水回りオーバーホールとインジェクター交換を澄ましておいて、整備済み車両として販売いたします。
水回りオーバーホールをするタイミングは…エンジンの振れがあるや、白い煙が出る、アクセルのレスポンスが悪いなど、
ラジエーターや水回りのトラブルでエンジンのクランクシャフトが歪んだり、ヘッドが曲がるなどのエンジンの破損トラブルが起こります。
その為に、予防策としてサーモスタット、ラジエーター、ウォーターポンプなど水回りのオーバーホールをしておくと、また安心して走行ができますね♪
では、エンジン水回りオーバーホールとはどんな作業でしょう…?
ラジエーターなどの冷却関係のゴム(ホース)類、
サーモスタッド等劣化しているものは交換し、オーバーヒートを防ぐ為の整備です。
バラしたパーツに付いた汚れ、付着物を取り除きます。
特に排気系、EGRバルブにこびりついた汚れを落とすとレスポンスが良くなります。
年月と走行距離のよる熱で劣化するゴム類、サーモスタット、ホース、パッキン、ガスケットなどをすべて新品に交換します。
※いすゞエルフの場合は特に、オイルクーラーのパッキンもゴムなので、走行距離・時間が経過すると、劣化して割れてしまいます。劣化したまま使用すると、ラジエーターにオイルが混入したり、オイルに水が混入したりして、エンジンが焼き付いてしまう原因となります。そうなってしまうと、エンジンの載せ替えが必要となり、大きな修理代が必要になります。
これらは消耗部品ですので、交換が必要です!
劣化したまま使用すると、ホースが破れたりしエンジンがオーバーヒートします。オーバーヒートによりエンジンが破損して載せ換えが必要になり高額の修理が必要になります。
エンジン内の汚れを取り除き、燃料噴射装置(インジェクター)を4本交換します。この時、エンジンのヘッドガスケットを開けるのでパッキンを交換してオイルにじみも修理します
インジェクターとは、キャブレターに代わるエンジンの燃料供給装置です。
キャブレターがエンジンに入る空気量に応じて燃料を供給するのに対して、インジェクターはエンジンに入る空気の量をセンサーにて計測し、コンピューターが必要な燃料を計算して高圧噴射する装置です。
インジェクターの登場により、いかなる気温、気圧、湿度であっても、確実な始動性と安定したパフォーマンスを車にもたらしました。
また、精密な燃料供給で燃焼効率の改善を実現し、燃費性能と環境性能の向上に大きく貢献した装置です。
ラジエーターの役目とは??
それは、車のエンジンを冷却するための部品です。
車の走行中にはエンジン内では大量の熱を発するため、冷却しないまま走行を続けると、やがてオーバーヒートを起こします。
エンジンがオーバーヒートを起こすと、エンジンオイルが焼き付き交換しなければならなくなったり、エンジン内の部品の損傷などにも繋がります。
最悪の場合にはエンジン自体が焼き付き、全損することもあります。
このようにオーバーヒートは車にとって致命的なトラブルとなるため、ラジエーターを備え付け、熱が蓄積するのを避けています。
まず、ラジエーターの中は冷却水で満たされており、車が走っている最中はウォーターポンプの働きによって冷却水が常に動いています。
冷却水で満たされたパイプはエンジン内部を通ってラジエーターに接続されており、冷却水はラジエーターとパイプの中を循環しています。
冷却水はエンジンの中を通る時にエンジンの熱を奪います。この時ラジエーターはファンと走行時に受ける風の作用によって熱を奪われ続けており、熱くなって戻ってきた冷却水を冷ますことができます。
温度を失った冷却水は再びポンプの作用でラジエーター内から送り出され、エンジンの熱を再び奪ってまたラジエーターに戻ります。
この繰り返しによって、オーバーヒートを避けながら自動車は走り続けることができるという仕組みになります。
ラジエーターが機能を失えばオーバーヒートは時間の問題になってしまうため、ラジエーターは非常に重要な部品だと言えるでしょう。
そのため、当社では走行が多い車両や、初年度登録から年月が経つ車両はエンジン、水回りのオーバーホールをおすすめするのです(^^)/
走行が多い車両や、年式の古い車両など、当社では販売する前に汚れや消耗状態などをチェックし、洗浄や、部品の交換を行っています。
そうして再生させたトラックを、お客様に販売しています。
お客様に安心して、お仕事で使っていただけるように!をモットーに日々作業をしています。
作業しているトラックの部品の確認をして不足品の相談をしています。いすゞエルフのエンジンのインジェクターの交換作業と水周りオーバーホールをしています、細かいゴム類などの部品が多く、不足品の確認をしています。↓↓↓↓
オススメ記事
-
エンジン
ランドクルーザー80のガソリンエンジン、4470㏄の修理す…
平成5年式のランドクルーザー80、30年前の車ですのでゴム類、冷却の水回りなどを整備します。ここでは交換するべき個所を目で確認します。走行が7万kmの比較的に少ない車両ですがここで安心…
-
エンジン
DPD、再生制御、強制燃焼とは? すすとアッシュの違い?…
DPD定期メンテナンスのお願い。 お車の排出ガスをクリーンに保つため、1年毎にDPD装置の点検を推奨します。 点検結果によりDPDフィルター、差圧パイプ等の清掃が必要になる場合がありま…
-
エンジン
イスズエルフのインジェクター交換作業、エンジン修理
イスズエルフ(PB-NKR81A)のエンジン修理、インジェクター交換作業を行っています。下記に動画もありますので是非ご覧ください。長い年月使用するとインジェクターの先が割れて燃料の噴霧量が…
-
エンジン
エンジンのオーバーホール、オイル漏れを修理し、消耗品…
最近のトラックは排ガス装置(DPD・DPF)が付いており細かいメンテナンスが必要です。 このH16エルフダンプ(KR-NKR81ED)は排ガス装置がないのでメンテナンスが不要です。 特に使い方の…