自動車検査証が2023年１月４日から電子化されました。電子車検証についてまとめてみました。

2023.01.27車検登録

自動車検査証が2023年１月４日から電子化されました。

従来の車検証との違い、電子化されたメリットなどを紹介します。

従来の紙の車検証と電子車検証の違いからご紹介します。

まずは、大きさが変わりました。
従来の車検証がA4サイズに対して電子車検証はA6サイズ程度の厚紙にICタグが貼り付けられています。
従来の車検証:横297mm,縦210mm 電子車検証:横177.8mm,縦105mm

重ねてみると違いは一目瞭然ですね。

電子車検証の裏側には、ICタグが貼り付けられています。

このICタグは曲げたり切ったり、切り離したりしないように保管してください。

※台紙とICタグを合わせたものが電子車検証となります。ICタグを切り取ると無効な車検証となります。

今までと同様に車両運行時には車検証を携帯する必要があります。

ただし、ダッシュボードの上等、過度な高温になる場所に長時間放置することは避けてください。

サイズが小さくなり、記載される情報も変更されています。
電子車検証では、変更登録等による記載事項の変更を伴わない基礎的情報のみの記載となります。

その他の車検証情報はICタグに格納されます。ICタグに格納された情報は、汎用のICカードリーダや読み取り機能付きスマートフォンで参照可能です。
二次元コードは券面に印字しますが、従来二次元コードから取得可能であった情報のうち、「自動車検査証の有効期間」のみ確認することはできません。
※車検証閲覧アプリの読み込みに二次元コードを使うことは出来ません。（ICタグを読み取る必要があります。）

電子化された車検証に記載される情報は、以下の通りです。

＜券面記載事項＞
①自動車登録番号／車両番号
②車台番号
③交付年月日
④使用者の氏名又は名称
⑤車名・型式
⑥型式
⑦自動車の種別
⑧長さ／幅／高さ
⑨車体の形状
⑩原動機の型式
⑪燃料の種類
⑫総排気量又は定格出力
⑬自家用・事業用の別
⑭用途
⑮乗車定員／最大積載量
⑯車両重量／車両総重量
⑰軸重（前前・前後・後前・後後）
⑱初度登録年月／初度検査年月
⑲車両識別符号（車両ID）
※車両ごとに不変の番号として電子化に伴い付与

従来の紙の車検証に記載のあった車両の所有者氏名と住所、使用者の住所などの個人情報や車検の有効期限の情報が削除されました。

新たに車両IDが付与され、車検証の下の方に印字されています。

ICタグから読み取れる情報は以下の通りです。

＜券面非表示事項（ICタグのみ）＞
現行の車検証情報はICタグに全て記録
汎用のICカードリーダで読み取り可能（読み取り機能付きスマートフォンにも対応）

自動車検査証の有効期間
所有者の氏名・住所
帳票タイプ
使用者の住所
使用の本拠の位置

ICタグを読み取る機器がない場合、車検証の情報はどのように確認すればよいのでしょうか？

制度開始から最低3年間は従来の車検証と同等の情報が記載されている「自動車検査証記録事項」が発行されますのでそちらで確認できます。

しばらくの間は「自動車検査証記録事項」も車検証と同じように大事に保管しておいた方がいいですね。

車検証を電子化するメリットとはどんなことでしょうか？

自動車ユーザーや自動車関係の事業者の皆様のさらなる利便性向上のため、自動車登録手続きのデジタル化に取り組んでいます。
現在、車検証の交付を受けるためには運輸支局等への出頭が必要ですが、車検証を電子化し、整備事業者等の事業所等において車検証の有効期間を更新する仕組みを新たに導入することで、車検時の運輸支局等への出頭を不要とする制度とシステムを導入します。

(国土交通省　電子車検証特設サイトより）

また、車検証閲覧アプリに自車の情報を登録しておくと、リコール情報を確認できます。また、車検期限が近付いた際にプッシュ通知でお知らせが届きます。

余裕をもって車検の予約を整備工場に入れたり、車検切れの車を運転してしまうミスを防ぐことができます。